目の病気によっては、1種類だけではなく2、3種類の目薬をお出しする事があります。
一度に何種類もの目薬を続けてさしても(点眼しても)、最初のお薬から順に次から次へと目の外に流れ出てしまいます。一生懸命せっせと点眼しているつもりでも、あまり効果がでません。一滴を確実に目に入れ、5分程待ちます。お薬の成分が目の組織に吸収されるのに、最低3分かかるからです。
1種類の目薬のさし方でも同様です。2、3滴あふれるようにさしても、大方は目の外に流れ出てしまいます。
また、1日1回とか、1日4回とか回数を指示し、点眼していただきますが、それも理由があってのことです。病巣部の組織にとどまるお薬の有効濃度を一定に保つためには4回ささなければいけない目薬もあれば、朝晩の2回でいいもの、1日1回でいいものもあるわけです。用法、用量は正しく守ってこそ、お薬の効果は期待できるのです。
※器用に、さっと上をむいて目薬をさせない方へ
薬びんを持つ手と反対の手を握りこぶしにして、目薬をさす目の下にあてます。
(少し下まぶたを引っ張るようにします。)
その上に薬びんを持った手を乗せ、手首を安定させてから1滴おとしてみてください。
体が硬い人やご高齢の人(首が固く顔をぐっと上に向けれない人、両手が十分に頭の位置まで上げれない人、肩が痛む人など)は、努力してもうまくさせないようです。
そんな時は、思い切ってソファーやベット、畳の上に仰向けに横になってください。
寝て、させば案外うまくできるようです。