私事ですが、若い頃は少々無理をしてもがんばりのきく身体でした。丈夫に産んでくれた両親に感謝しつつ、突っ走ってきました。
ところが、この頃ガタがきて、身体のあちこちが悲鳴を上げるようになりました。(モウ、トシナンダカラ・・・)
最近では、腰の痛みがとれないつらさを経験しました。同僚の各科のドクターに診てもらっても、一向によくならない。(イロンナイミデ、ナサケナイ・・・)
西洋医学は、「各臓器別に病気の診断をし、治療をする。」
この事が、若い頃は何の疑問もありませんでした。しかし、自分の身体の不調を通じて今一度「身体全体をとらえる」、「病気ではなく人をみる」という観点の大切さを痛感しました。そして東洋医学を含めたトータルなケアができないものかと思うようになりました。
勘や思い込みでなく、科学的根拠に基づいたものを取り入れ、患者さんその人の気質や性格、体質を考慮し、診療していく。そんな医療ができればいいなと考えています。
最近では、代替医療(後述)という概念も注目されるようになってきました。西洋医学だけしか認めないという医者もいますが、私は身体や心(精神状態)によいと思われるものは、どんどん取り入れていきたいと思っています。
日本人は東洋人です。漢字文化の我々は、東洋医学を理解し、自然に受けいれられるのではないでしょうか。
「元気がない」、「気が重い」などというときの「気」。この「気」とは、私たちの身体を流れているバイタルエネルギーのことです。これが病むと、文字どおり「病気」という事になります。
この「気」はある決まった道を通っています。この通り道のことを経絡(けいらく)といいます。そしてこの経絡の要所要所にあって、気の流れを調節しているところを「ツボ」と呼びます。ツボを刺激して気がうまく流れるようにすれば・・・その経絡につながる臓器の機能が回復するというわけです。
昨年、書いたコラム欄の、「目のツボ療法」を、再び参考にしてください。 目の疲労回復リフレッシュに、役立つはずです。習慣づけましょう。