爽やかな季節と言いたいところですが、梅雨前に30度を超える夏日があったりして、体調管理が難しい季節でもあります。
この季節、道を歩いていて、眼のかゆみを感じることはありませんか?
今の時期は、道端、河川敷などで見かけるイネ科の雑草が花粉症の原因になっています。スギ花粉は数十キロも飛散しますが、雑草の花粉は飛んでもせいぜい数メートルです。家の周りや生活圏内に、ハルガヤ、カモガヤ、オオアワガエリ、イネなどの植物や雑草がある場合はなるべく近づかないという注意が必要です。
スギ花粉症患者さんのスギ花粉以外に持っている抗体を調べると、約60%の人が、カモガヤの抗体を、また高い確率でダニの抗体を持ち合わせていることがわかっています。
スギ花粉症の人は、イネ科やキク科植物の花粉やハウスダストでも症状が現れる可能性があります。
また、みんなが花粉症と言わなくなったころ、毎年初夏のころに目が痒くなる人は、イネ科の花粉症の可能性が高いですね。
花粉症の治療は、どの花粉に対しても抗アレルギー剤を使い、症状を抑えます。痒みがつらい方はご相談ください。