独立行政法人国民生活センターは昨年12月、ソフトCL用消毒剤(MPS)のアカントアメーバーに対する消毒性能について、その製品テストを行い、消毒剤の消毒効果のみでは完全に消毒できない、との見方を示しました。これを受けてTV報道がありましたから、見られた方も多かったかと思います。従来より日本コンタクトレンズ学会では、“こすり洗い”の必要性を指摘していましたが、周知徹底が今一つでした。
ソフトCL用消毒剤に、眼からはずしたソフトコンタクトレンズを“つけ置き”するだけでは消毒が不十分だということです。
ここで、わが医院で説明していることを具体的に書いてみたいと思います。
“CLの装用期間を守らない”、“こすり洗いをしたことがない”、“コンタクトケースを交換したことがない”といった患者さんは、感染症に対し、危機管理意識がないと言わざるをえません。特に20代の角膜潰瘍の人のほとんどは、CL装用者なのです。
【参考】