厚生労働省から 注意喚起がなされた感染症についてお知らせいたします。
この夏6月から8月の間に、アメリカ・カリフォルニア州のヨセミテ国立公園のロッジ(#)に宿泊した者から 6名のハンタウィルス肺症候群の患者が発生し、2名が死亡しています。そこで、米国内では 当該期間に同宿舎を利用した約1万人に注意喚起と早期対応を促しています。同地は日本人観光客も多く、我が国においても同様の対応がもとめられているものです。
ハンタウィルス肺症候群とは、ウィルスを含むネズミの排泄物や唾液により汚染された埃を吸いこむ、手足の傷にこれらが接触する、或いはネズミに咬まれる等によって感染します。潜伏期(感染してから症状がでるまで)は約1週間から5週間といわれています。症状は、発熱と筋肉痛。次いで咳、急性に進行する呼吸困難です。消化器症状や頭痛などの症状も伴います。
特効薬がなく、早期治療による対症療法を実施します。致死率が高いですが、ヒトからヒトへの感染はないとされています。またウィルスを媒介するネズミは 日本では見つかっていません。
( # ロッジ名称 “Signature Tent Cabins”)