この寒い時期ではありますが、ここ西宮市でも1月25日あたりから、ちらほらとスギやハンノキ・ヤシャブシなどの花粉の飛散が観察されるようになりました。
予防としては、シーズン到来の約2週間前から抗アレルギーの目薬を開始すると比較的かゆみなどの症状が軽減すると言われています。
目のかゆみのある多くの患者さんは、自分のアレルギーの原因を知りたがっています。昨今は、スギやヒノキの花粉症の低年齢化が見られ、1~3才でも発症しているのが現状ですから、親御さんは、自分の子供の目のかゆみの原因を知りたいのではないでしょうか。
しかし、スギ花粉症などのアレルギーかどうかは 今まで幼少児の場合、確定診断には血管からの採血が必要で、実施が正直困難な場合がありました。毎年決まった季節に同じ症状が現れることを参考に、臨床所見から診断をつけるのですが、特に小児の花粉症は多くの場合、前年までの症状がはっきりせず、親御さんの観察や訴えに頼らざるを得ないということがありました。我々は、鼻や目をよくこすることによる皮膚の赤みや鼻血、まばたきが増える、鼻づまりによる口呼吸などの仕草が参考になります。
しかし最近、指先からわずかな血を採り、主な8種類のアレルゲン(*)を測定できるようになりました。小児にも負担をあまりかけず行うことができ、20分ほどで結果がでます。また、アレルギーと実感のない大人の方にも、目にみえる形で結果がでますので納得していただけます。この検査は当院でも行っておりますので、窓口や診察室でお尋ねください。
*ハウスダスト系 ヤケヒョウダニ・ゴキブリ・ネコ・イヌ
花粉系 スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ