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レプトスピラ症って?

この病気は、病原性レプトスピラ菌の感染によって起こる、人畜共有の感染症です。腎臓に菌を持ったドブネズミなどの野生動物の尿によって汚染された河川や土壌に直接触れる(経皮、経口)ことで、人が感染する病気です。

かぜ症状の軽症例から、黄疸、出血、腎障害などの重症例(ワイル病)まで多彩な症状があります。5~14日間の潜伏期を経て、発熱、頭痛、腹痛、結膜充血などが生じます。

我が国では、1999年に、沖縄(八重山地域)で、観光ガイドやカヤックインストラクターなど15人の感染の報告がありました。
一方世界的には、今レプトスピラ症の流行が起こっています。中南米や東南アジア、特にタイでは毎年数千人がこの病気にかかっています。
海外渡航者の増加に伴い、流行地域からのレプトスピラ症の輸入感染が考えられます。また、海外からの家畜、ペットなどの動物の輸入を介して、レプトスピラが持ち込まれることも予想されます。

そんな中、この10月以降に、大阪府北部の動物病院から、レプトスピラ症と診断された犬の届け出が6件ありました。感染したペットの尿に直接触れることで、人が感染する可能性があります。

結膜充血一つをとっても、患者さんの背景や環境、渡航歴などをお聞きしながら診断を進めていかなくてはいけません。
病気の流行りの情報はもちろんのこと、患者さんが話しやすい雰囲気作りも意識していこうと思います。

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堀田眼科

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