コラム

ドライアイの話 治療1

ドライアイには大きく分けて、量的な異常と質的な異常があります。
前者は涙の絶対量が少ない場合です。後者は涙の三つの成分(水・油・ムチン)がアンバランスに分泌されていて目がすぐ乾いてしまうものです。また眼球の結膜(白目の表層の透明な膜)が加齢とともに伸びてしまい、そのたるみによって涙が均一に目の表面にゆきわたり難くなり、目が乾く場合もあります。これは涙の流通が悪いといってもいいかもしれません。

涙の量が少ないドライアイの治療法として、点眼治療が一般的ですが、症状の改善が得られない方や重症の患者さんに対し、外科的な方法として涙点を閉鎖する治療法があります。涙が少ないのなら 目から出ていく涙を減らすということで、涙の排出場所である涙点(上下のまぶたの目頭側にある)を閉鎖します。涙点に詰め物(涙点プラグ)をし、ふたをするという治療や、涙点を糸で結び閉めてしまう方法です。体質的に涙が少ない方や、抗コリン剤の内服、睡眠不足などにより涙不足になっている方にも試みます。

涙点を一時的に塞ぎ、涙を貯える涙点プラグとは、シリコンで出来ているため目頭に異物感が生じたり、自然に抜け落ちたりします。これに対し、ゲル化したコラーゲンで涙小管を満たすという方法(キープテイア)もあります。
固体プラグは患者さんの涙点のサイズを測り、そのサイズに近いものを選びますが、キープテイアは実際の涙小管の形状にあわせて自然に体温でゲル化して充満されますので、サイズフリーで脱落がないと言われています。このアテロコラーゲンは高純度高精製のもので抗原性が低く生体適合性が高いものです。
長くコンタクトレンズを入れてきた私の目もドライアイとなり、このキープテイアを入れてみました。有効性が高いようなら、患者さんにもすすめていこうと思っています。

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